頚椎の病気
頸椎椎間板ヘルニア(けいついついかんばんへるにあ)
頸椎は7つあり各頸椎間には椎間板といったクッションがあります。
その中身の随核が出て、神経や脊髄を圧迫することで急激に症状が出現する状態をいいます。診断はMRIで行います(腰同様にレントゲンではわかりません)。保存的加療(自然経過)で症状が軽減する場合もあります。
✜頚椎椎間板ヘルニアに関して✜
http://square.umin.ac.jp/jsss-hp/patient/hernia.html
頸椎症(けいついしょう)
頸椎が変形し、骨棘(骨の出っ張り)が形成される病気です。椎間孔狭窄などの手にいく神経根が圧迫される場合を神経根症といい、脊柱管狭窄などの両手足にいく脊髄神経が圧迫される場合を脊髄症といいます。
✜頚椎症に関して✜
http://square.umin.ac.jp/jsss-hp/patient/neck.html
頸椎後縦靭帯骨化症(けいついこうじゅうじんたいこつかしょう)
頸椎椎体は靭帯(ゴムバンドのようなもので)支えられ連結されています。脊髄側いわゆる脊柱管内にある靭帯が後縦靭帯といいます。この靭帯が骨化する病気です。東洋人(日本人)に多い病気で、程度により難病に指定されております。
✜頸椎後縦靭帯骨化症に関して✜
http://square.umin.ac.jp/jsss-hp/patient/cord.html
頸椎後方手術後の痛み/軸性疼痛(じくせいとうつう)
頸椎後方除圧(後方拡大、椎弓形成)術後に脊髄神経の圧迫はとれ、歩行障害や四肢の痺れの症状は改善したが、しつこい頚部痛が残存することがあります。このため前傾姿勢となり、術後の日常生活を脅かします。そのメカニズムは不明なところが多いですが、低侵襲手術を行うことでその頻度は減少しております。ただ,ひとたびおこると投薬や物理学療法(ホットパック、マッサージ、低周波治療など)でもよくならず、困っている患者さんをよく見かけます。
新たな試みとして超音波と電気治療を組み合わせたコンビネーション治療で改善されうる可能性があり、試みております。
頭蓋頸椎移行部病変(ずがいけいついいこうぶびょうへん)
頭と頸椎の間の不安定性(環軸脱臼、外傷など)や炎症性疾患(リウマチなど)や奇形(歯突起癒合不全、頭蓋底陥入症など)などの病気があります。この部位は骨関節、靭帯、脊髄神経、椎骨動脈など複雑に絡んでいるため診断治療に最も経験が必要な部位です。症状も大孔症候群や睡眠時無呼吸などを来すことがあります。
※うちかど脳神経外科クリニックでは、学会の教育セミナーなどを担当いたしました。
✜頭蓋頸椎移行部病変に関して✜
http://www.cs-oto.com/jsss2012/
http://square.umin.ac.jp/jsss-hp/patient/cranium.html